置かれた場所で 一人ひとりの物語

NHKの土曜日の朝、「小さな旅」という番組があります。ほかの時間帯でも放送されているようですが私はもっぱら土曜日早朝にみています。
旅番組というより、そこに暮らす人たちのドキュメンタリー作品になっています。

名声高い人たちやいわゆる成功者はでてきません。
その土地に根をはり日々の営みを丁寧に、自然の恵みや人を思いやり、いわば宮沢賢治の世界に生きているような普通の人々に焦点をあてた構成になっている番組です。

恵みに感謝し、家族、隣人を大切にして、努力を当たり前のこととして意識すらせず、黙々と
仕事、生きることをしている人たちの姿があります。
華麗な花ではないけれど野に咲くスミレや勿忘草のような花を咲かせ続ける。

「おかれた場所で根をはり咲く」姿をそこに見ることができます。
若い日、私は何物にもなれない自分がもどかしく鬱々としていた時間が多くありました。そのとき「人はなにを成すかではなく、与えられた状況のなかで如何に生きるかが大切」という言葉を知りました。

迷いながらも、誠実に、ときに失敗を重ねたりしながらも、自分が置かれた場所や状況で生きていくという営みそのものが大切であり愛おしいのだと思います

カモミールが咲いています。この花が大好きです。

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「知者不惑」知者は惑わず・・・私は凡人

これは孔子の言葉です。本当に賢い人物はどんな難局に身をおいても、冷静に対処しのりきることができる、というような意味ですね。

私は凡人ですから困ったことがあると心拍数があがって、判断を間違い様々失敗を経験してきました。
そのために失ったものや背負い込んだ重荷、時間がありました。

しかし、マイナスと思える経験も私をつくっています。後悔でしかない思いからも学ぶことが沢山あることを知っています。失敗からしか成長しないのが凡人たる所以かもしれませんね。


混沌とした状況にある時、少し立ち止まって自分を客観視してみましょう。

全く希望のない状況はありえません。目を凝らし、したたかに、助けがないか未来への希望がないか探求することが大切だと思います。

どんな過酷な状況であっても、そこから学び自分の行動を変革し未来を変えることができます。

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ストレス対策など

コロナ感染症で行動制限がかかり、通常の社会生活が難しくなっています。
私もカウンセリングを自粛させていただいております。

みんなが心をひとつにして今は我慢のときです。自分を、愛する人たちを守るため
三密をさけ、感染拡大を阻止しましょう。

時間だけは十分にあります。隅々まで掃除するとか断捨離もいいかもしれません。
自分の内面に注意を向けてみるのもひとつですね。。
私は夢に注意をむけたりします。

それでもストレスがたまるなら、アメリカ心理学会推奨のストレス対策などいかがでしょうか。

1.運動
有酸素運動を少々・・。自立神経の興奮がおさまる、夜の睡眠の質も改善します。

2.瞑想
マインドフルネスですね。副交感神経が優位になり落ち着きます。

3.読書
エッセイや古文など私のおすすめです。

4.音楽
すきなアーティスト、ジャンルなど。クラシックははずれがないと思います。

5.散歩
なるべく自然、緑がゆたかな公園とかがおすすめです。

6.友人、家族とすごす。
但し、共感できる人たちと・・。

7.マッサージ
ストレスがたまると筋肉が硬直します。ほぐすと気持ちいいですよね。

8.祈り
宗教をすすめるわけではありません。誰か大切な人のために祈る。
3.11の大変な状況から立ち上がってきた日本人のレジリエンスは祈りと不可分だったと
思います。

どれかやってみませんか?

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さくら待つ頃

最近は花粉症に悩まされています。でもこの季節が一番好きかもしれません。

日本人なら大好きな桜、私も大好きです。暖冬だから花が早いかとおもいきや、そうともかぎらないようです。綺麗な花を咲かせるためには厳しい冬の寒さが必要なのです。

春は卒業式や旅立ち、という別れ、そして新しい土地での、学校や職場で始業式という出会いもあります。涙とわくわく感、引き裂かれるような思いと新しいステージで出会う様々な人や状況があります。
失わなければ出会わないものや人があります。

あれもこれもと持つことはできないし、一度に何人も抱きしめることはできません。
際限もなく欲望にかられるのが人間ですが、それを手放す勇気があれば、本当に自分がもとめている価値を見つけることができるかもしれません。

去年の桜です。
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もっと痩せなきゃ自分が許せない?

女性ならダイエットをしたことない人はいないんじゃないかと思います。
小さな顔、すらっとのびた手足、くびれたウェスト、モデルさん体型、私も憧れます。

「ちょっと、太ったね。」、「少しやせたほうがきれいかも・・」まわりからそんな風に
体型について指摘され、始めたダイエットが歯止めが利かなくなってくる。そんなことがきっかけだったり、自分の女性性が受け入れがたかったり、ストレスなどで食べることを拒否しつづけてしまう神経性やせ症/神経性無食欲症があります。

傍からみれば明らかに痩せすぎで、生理がこなくなったり、命が危うくなるほど痩せていきますが、本人は「痩せてない、お腹もすいてない、疲れない」という強い否認があります。なんとか入院治療をしても、退院すれば痩せることに集中して努力してしまう。

太っている自分は許しがたいとさえ思ってしまう。究極に痩せることが本人にとっての価値だということのようです。

痩せること以外の価値を見つけることが、そこから脱出するきっかけになることがあります。進路だったり、恋人だったり・・。

根気強い治療が必要です。

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失われたものを取り戻す

私の息子の結婚式でのあいさつです。

「自分がもの心ついた頃には、父親はいませんでした。でも不思議にさみしいと思ったことはありませんでした。それは母が自分を大切に育ててくれたからだと思います。」そう言ってくれました。思い出すといまでもそのやさしさに涙があふれてきます。

きっとさみしい思いはあったのだと思います。なかったといってくれたのは彼の気遣いです。

その彼が自分の子供をもって、育てる過程で笑顔をもらったり抱きしめたりする過程できっと失われていた部分を取り戻し愛情を上書き保存することができるのだと思います。

たとえば、幼いころ虐待を受け深く傷を負った場合、我が子を育てる過程で抱きしめたり笑顔を守っていく過程で自らをも、深く傷ついていた幼いころの自分をも抱きしめる、癒すことにつながるのだと思います。フラシュバックのように辛い記憶が呼び覚まされても、目の前の我が子の笑顔や体温を感じることで、背面にその記憶はなくはならないけれど場所を変えます。

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10年後の自分へ

新年に今年の目標をたてた方もいらっしゃると思います。

去年まで上手くいかないことが沢山あっても。新しい年には希望のようなイメージがわいてくるということはありませんか。

新年早々、私の友人が事故にあってしまいました。信号無視の車に追突されたというのです。ちょうどドライブレコーダーのない車に乗っていたらしいのですが、目撃した方が寒い中警察がくるまで待って、証言してくれたそうです。幸い双方に怪我はなく、不幸中の幸いでした。

事故というストレスフルな状況でも助けてくれる人がいて、感謝する気持ちをいだくことができるということ。それはとっても素敵なことです。どんな状況でも、まわりを見渡せば助けがあり、自分らしい行動をとることができます。

なかなか思うような自分になれなくて心が折れそうになった時、そのまま諦めたら10年後の自分はどう思うでしょうか。

想像してください。潤沢に時間のある人もない人も10年後の自分に納得してもらえる歩みを、今年、きょうから始めてみる。探してみませんか。

ボレロ
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ゆく年へ

令和元年もあと少し、嬉しかったこと、悲しかったこと、やり遂げたこと、やり遂げられなかったこと、愛しい人への思い、引き裂かれた思い、遠くから祈ることしか出来なかった思い、悲喜こもごも、あと少しで去年のこととなります。

しあわせな思い出は大切に、辛かった思い出は消し去ることはできませんが、思いだしたとしても囚われることのないものへ変換していくことができます。

大切な今、現実にいまあなたを害する力がないものに囚われて時間を無駄に費やすのはとてももったいないことです。今、成し遂げたいこと、すべきことに注意をむけ、自分自身の「価値」と定めたことに集中していきましょう。

過去のトラウマは私やあなたの命を奪うことはできません。

いろいろあっても、今生きて、新しい年を迎えられることに感謝です。

良いお年をお迎えください。

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ご参加ありがとうございました。

遅くなりましたが11月4日のセミナーのご報告です。連休最終日で初冬の気配が感じられるような日でしたが沢山の方たちにご参加いただき盛況のうちに終えることができました。

一部には150名の方たちが参加してくださいました。
二部のグループワークには110名の方たちが参加してくださいました。
杉山先生は大切なことを平易な言葉で、ユーモアも交えてお話してくださいました。

帰路につく方々からは、高評価をいただきました。

気持ちが軽くなった。

とても勉強になった。

カウンセリングがどういうことかよくわかった。等々

大切なことは、意外とシンプルです。

人との間で私たちは傷つきますが、人との間で癒されます。

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11/4「こころのセルフケアセミナー」

来る11月4日、鶴岡市先端研究支援センターにて、メンタルヘルスのセミナーを開催します。

講師は埼玉学園大学人間学部心理学科教授の杉山雅宏氏です。公認心理士、臨床心理士、精神保健福祉士、学校心理士スーパーバイザー、シニア産業カウンセラーでいらっしゃいます。専門領域は臨床心理学です。

一部は講演、二部はワークショップを行います。一部のみの参加も歓迎です。人間関係の悩みを解決するヒントが見つかるかもしれません。

申し込みが必要です。

090-66892050 庄内こころ塾専用電話にお願いします。
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