家族というのは、相互に関係しながら連鎖反応が起こります。
家族の中に誰かが問題を引き起こしたとき、その人物の問題なのではなく、家族メンバーそれぞれが原因であり、結果であると考えられます。
家族の中の一人の問題に見えることは、連鎖反応のひとつの側面だと理解します。
たとえば、子供が万引きをして捕まった。子供が不登校になってしまった。その症状を引き起こしている人物をidetified patientといいます。つまり患者とみなされている人物ということです。IPは家族のSOSを症状として呈しているのかもしれません。
家族をひとまとまりのシステムとして、ひとつの治療単位としてとらえます。