少し自分のことを書いてみようかと思います。
学生時代を含めて4年近く夢分析を中心とした精神分析をユング派の分析家に受けました。最初の頃は一週間に一回、自分が遠方に住まいしていたときは月一回くらい通い続けました。
不思議に分析の日が近づくと象徴的な夢を見るのです。当時の私は枕元に筆記具をおいて朝目がさめると忘れる前に書き留めるという作業をしていました。
日常生活を送りながら、自分の中に湧き上がってくる無意識からのメッセージを受け取り意味を自分の中に取り込んでいく過程を経験できたことは、ある意味幸せだったと思います。
そんな時間がなくとも自分の課題を成し遂げ苦難を切り開き適応して生きていくことのできる人達のほうが断然多いのだと思います。
「お薬だけも楽になります。でも自分自身のことをより深く知りたいなら、大変な作業だけれど分析を受けてみませんか。」そう分析家の先生が言われたのです。
私は「おねがいします。」と即答しました。
今の私はあのころのあの時間がなければ存在しなかったかもしれません。