自分の感情を言語化するということ。

 

 

 自分の気持ちがなんだか「もやもや」するとき、「なんなのこの気持ち?」って考えてしまいますよね。
いろいろ考えて、それに適切な言葉が付与されると、「あ~、そういうことか!」とすっきりすることがあります。そして困ったことに、それはネガティブな感情であることが多いのです。

感情を言葉にすると、少し客観的にその感情と距離をとれるようになります。

「あーーー、私はこんな思いでいたんだ!」と。

言語発達が未熟な小さい子は、言葉で上手くつたえられないと癇癪を起してしまうかもしれません。大人でも上手く表現できず手がでてしまうということも。

言葉で表現できると言うことは、内省ができるということです。

 

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「ほどよい母親」って何?ウィニコットが教えてくれた大切なこと

 

育児をしていると、「もっとこうしなきゃ」「完璧な母親じゃなきゃ」と、自分にプレッシャーを感じることってあると思います。私もよく、他の素敵なお母さんと比べて焦ったり、「こんなことでいいのかな?」って悩むことがあります。でも、そんな時に心の中で思い出すのが、ウィニコットの「ほどよい母親」という考え方です。

1. 「ほどよい母親」って、どんな母親?

ウィニコットが言う「ほどよい母親」とは、完璧じゃなくてもいい、という考え方から生まれたものです。例えば、子どもが泣いたときにすぐに抱っこしてあげるのも愛情ですが、時には「少し待ってみようかな?」と思うことも大切。完璧にすべてをこなす必要はなく、母親自身も人間だから、時にはうまくいかないこともあります。

「ほどよい母親」は、子どもの心の声に耳を傾け、愛をしっかり注ぎつつも、過保護になりすぎず、子どもが自分で何かを乗り越える力を育んでいくんです。大事なのは、子どもとのつながりを大切にし、共に学びながら成長していくこと。

2. 完璧を目指すことの難しさと優しさ

育児において「完璧を目指さなきゃ」と感じることは、すごく多いと思います。私もよく、「もっとちゃんとしなきゃ」と思って自己嫌悪に陥ったりしていました。でも、ウィニコットは「完璧な母親」でいる必要はないのだと言っています。

いつも全力で、子どもの欲求に応えようとすると、自分が疲れてしまったり、子どもも「すぐに満たされるのが当たり前」と感じてしまうかもしれません。

時には子どもが自分で待つことを学ぶ機会を与えたり、母親が少し「無理をしている自分」を許してあげることが、子どもの心にとってはとても大切なんです。

3. ほどよい母親でいることが子どもの成長を支える

「ほどよい母親」が子どもの成長にどう関わるのか、少し考えてみましょう。ウィニコットは、母親が時に子どもに全てを与えるのではなく、子どもが自分で何かを乗り越える経験が大切だと言っています。

例えば、子どもが何かで困ったときに、すぐに助けてあげるのではなく、「どうしたら解決できるかな?」と一緒に考えることが、子どもの自信や独立心を育むことに繋がります。もちろん、どうしても辛いときにはすぐに寄り添ってあげることも大事ですが、時には「ほどよく待つ」ことが、子どもにとって大きな力になるんですね。

4. 現代の育児とウィニコットの言葉

現代の育児って、情報がたくさんあって、「これが正しい」「こうすべき」というプレッシャーを感じることがよくあります。でも、ウィニコットの「ほどよい母親」という考え方は、無理に完璧を求めるのではなく、愛情を注ぎながら、母親自身もゆっくり成長していけるように背中を押してくれます。

社会が求める「完璧な育児」と自分の実際の育児がギャップがあっても、「ほどよい母親」という考え方を思い出せば、少し気が楽になりますよね。自分に優しくなれる、そんな言葉です。

5. まとめ

「ほどよい母親」って、完璧じゃなくても大丈夫だよ、というウィニコットのメッセージは、育児においてとても大切なことを教えてくれます。愛を注ぎ、子どもの気持ちに寄り添い、時には子どもと一緒に学びながら成長していくことが大切だということ。

完璧な母親でいなくても、あなたの「ほどよい愛情」が、子どもにとって一番大切なものです。完璧を求めず、子どもと一緒に笑ったり、悩んだりしながら、素敵な育児をしていきたいですね。

育児は完璧じゃなくていい、自分も少しずつ成長していけばいいんだというウィニコットの言葉が、母親にとって心強い味方になってくれるはずです。

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今年もセミナー開催します!

今年は2部構成で、杉山先生とのおしゃべりタイムもあります。

 

 

 

 

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曖昧さ耐性について

立春をすぎ、関東圏では夏日があったり、今日のように冬の寒さが戻ってきたりしています。行きつ戻りつする季節を楽しむ心もあれば、早く温かい日が続いてほしいと思う心もあります。

 恋人ができると、

「好きなら毎日連絡して!」

「メールの返信はすぐにね!」となってくる人もいるでしょうし。

一方、会えない時間も楽しめる方もいらっしゃるかと思います。

 私は重要な提出物を受け取ったという連絡がこないことにイライラしたことがあり、「あれ!?、私ってこんなに曖昧さ耐性低かったんだ。」と気が付きました。
はっきりしないことに不安を抱く、イライラしてしまう。そんなことがあったら思いだしてください。

 全か無か。
白か黒か。曖昧さ耐性が低い人はそういった思考に陥りがちです。そして極端な答えをだしてしまいがちです。「あの人は私を好きじゃないんだ。」と言うふうに。

 会えない日もあれば、気持ちがあっても連絡できない日もあります。
自分の思考の癖に気づいておきましょう。

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いちばん大事なこと

「前向きに頑張れない私は価値がない・・」と思ったり

「成果を出せない私は価値がない・・」と思ったり

 とかく自分に厳しい人達、内省ができる人達は、そんな想いに囚われることがあると思います。たしかに前向きに頑張れることは素敵だし、成果をだして人の賞賛を得たり、お金持ちになったりすることは、自己肯定感も上がるでしょうし、そのお金で世の中に貢献することもできるかもしれません。

 でも、もしあなたが失意のなかにあるとしたら、「生きていてくれてありがとう!」と伝えたい。

 今の辛い気持ちがいつまでも続くように思えるかもしれませんが、必ず光が差し込む日がやってきます。
 身近な人に「助けて!」と言ってもいい。
 自分に優しくしてゆっくり休む、眠ることはとても大切です。
 心身ともに疲れ切っているとき、耐え難い悲しみや苦痛なときは、まずはゆっくりおやすみなさい。目が覚めた時ほんの少しかもしれませんが心が軽くなっているはずです。

 

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ワークショップのご案内

ゲシュタルト療法と交流分析のワークショップです。

興味のある方はご参加ください。

申し込み、問い合わせは下記の大瀧氏まで、お願いします。

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セミナーのお知らせ「不登校を考える」

私も所属する「庄内こころ塾」で今年もセミナーを開催いたします。

どうぞよろしくお願い致します。

庄内こころ塾 不登校セミナー2023「不登校を考える」 参加申込書はこちらです。

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お知らせです!

わたしも所属している「こころ塾」からのお知らせです。

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置かれた場所で咲くということ

「おかれた場所で咲きなさい」渡辺和子さんの著書です。

聞かれたことがある方も多いのではないかと思います。

私はガーデニングが趣味なのですが、植物に学ぶことも多くあります。

宿根草は地上部は冬にはなくなってしまいます。でも春になると株が充実してきれいな花を咲かせてくれます。ときには忘れていたころに再び芽をだすものもあります。花が咲かない咲けないときには、地下に深く根をはり花咲く日のために力を蓄えて来たのだなと思います。

置かれている場所はあなたの居場所だから、そこで頑張っていればいつか花咲く日がくる、これも正しいとは思います。

しかし、ブラック企業で命を削って頑張れということではなく、いじめを受け続けても学校に行きなさいということでもなく、モラハラなパートナーでもあなたが変われば上手くいくなんてことではありません。
暑さに弱い植物は暖地では夏越しできません。寒さに弱い植物は寒地では枯れてしまいます。

自分の置かれた状況を正しく把握すること、手助けが必要ならSOSを発すること、そのことがまず大切だと思います。

先日、野の花が咲いている場所を歩いていたら、小さな花たちが寄り添ってくれてるような感覚を覚えました。

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メンタルの保ち方

新しい年の初めにあたり希望も抱負も盛りだくさんあったのですが、ここ数日ダウンしてしまいました。身体ではなくメンタルのほうです。

昨年の後半から様々なことがあり、キャパを超えて頑張りすぎていた自分がいました。
隔離された空間に閉じ込められていたような閉塞感、自分の力が信じられなくなって前に進めなくなったような感覚、「私なんか・・・」という感覚。
部屋は散らかっていました。

そんな時なにを始めたかというと、まず掃除、整理整頓、不用品を捨てることです。
これである程度見通しが立つという感覚がもどりました。
それからゆっくりお風呂につかり、早々と就寝しました。良質な睡眠は脳の疲れをとってくれます。
そして自分を苦しめている感情を観察してみます。考えてもどうしようもないことは心の隅に居場所をつくりおいておきます。目の前ではなく、あくまで隅っこに置くイメージです。この時、ストレスになっているものを削除しようとか、払いのけようとすると、ものすごい勢いで襲ってくるので、あくまで隅っこに置くというのがポイントです。ACTの考え方ですね。

現在学んでいる大学院の授業のなかで「カウンセラーは自らが痛む体験が必要だ」と仰っていたのを思い出しています。クライエントさんの痛みと同じ痛みを共有することはでません。できると言い切ることは不遜です。
as if   〈あたかも、~かのように〉それが基本です。

箱庭療法というセラピーがあります。河合隼雄先生が日本に導入されたユング派の心理療法です。心の在り様が小さな箱庭に表現されていきます。回を重ね心の状態が落ち着くと、箱庭も統合されたものに変容していきます。
こころの在り様と現実の在り様は連動しているのかもしれません。
そういった考えもあるので落ち込んだ時、すぐ出来ることとして片付けや掃除をやってみることにしています。

着手する元気もないときはまず眠ること、信頼できる友人に話しを聴いてもらうことも有効です。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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