桜はもうすっかり散ってしまいました。
葉桜のころも私はきらいではありません。却って大事を成し終えた桜の樹がほっとしているかのように感じます。
これからは葉を茂らせ、暑い夏には木陰をつくり、秋には錦の衣、冬には清冽な寒さのなか、蕾は試練にたえながら花咲く時を待ちます。
人の人生もまた、そんな営みなのかもしれません。
エリクソンの発達課題という考え方があります。
誕生の時から死ぬ時まで、それぞれの段階の発達課題を成し遂げていかなければなりません。それぞれの段階の課題を達成できないと次の課題をクリアするのが難しくなります。
しかし
思うのです。
生きていることが何より大事だと。足踏みをしてもかまわないと。
生きていてくれることにありがとう。