危機的な状況、喪失体験の中で、日常を生きる中でも、どんなに追い払ってもなくならないのが不安です。
幸せの絶頂にあるかに見えるときでさえ、頭をもたげてきます。追い払おうとすればするほど、それは大きくなってしまいます。生きていく中で避けてはとおれないものです。
行動はコントロールできるけれど不安といった感情はコントロールできません。
たとえば喪失という悲嘆に一緒になってやってくる不安。大切な人を亡くして、大切な関係性をなくして、その人のいない世界でやっていけるのか
悲嘆は受け入れ味わい尽くすことが肝要です。
不安もまた受け入れ、自分の中に居場所をつくってやることが大事です。そしてその原因を探したりしない。ありのままを観察するが判断を手放す。
そうすることで距離ができます。なくはならないけれど囚われて多くの時間を費やすということが減ってきます。
何かを成し遂げようとするとき、浮かんでくる様々な内なる声、「できるはずない、おまえには無理だ、笑われないうちに辞めることだ」。
自分の中にあることを受け入れつつ、原因をあれこれ探ったりしない、ありのままを観察することで本来の自分が人生の指標にしたいこと、すべてのプラスの動機づけにつなげることが大切だということです。